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2018.12.20

J2・FC岐阜へ加入内定の粟飯原尚平に独占取材!!

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【サッカー部】

12月13日、FW・粟飯原尚平(経営4)のJ2・FC岐阜への来季入団内定が発表された。2015年にギラヴァンツ北九州(現J3)に加入した中山開帆(平成26年度卒)以来近畿大からは4年ぶりのJ加入となった。

 




 

左足で強烈なシュートや強いフィジカルを活かしたポストプレーが強みである粟飯原。2年次からレギュラーを掴み、4年次はエースを象徴する10番を背負っていた。2017シーズンと2018シーズンは2年連続チーム内の得点王・アシスト王として近畿大の攻撃を牽引していた。“近大ブルー”のエースにプロの目標や大学サッカーの思いを語ってもらった。

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<プロフィル>

粟飯原 尚平(あいはら しょうへい)

生年月日:1996年5月26日生まれ

出身地:北海道・札幌市

ユース:北海道コンサドーレ札幌U-18

身長:178cm 体重:75kg

選抜歴:2018年デンソーカップチャレンジサッカー熊本大会 関西選抜

関西学生サッカーリーグ記録↓

2016シーズン:4得点/5アシスト

2017シーズン:11得点/4アシスト

2018シーズン:11得点/7アシスト(入替戦含む)

 




 プロの出発点、FC岐阜


Q. プロ内定が決まり、今率直な気持ちを教えてください。

「ホッとしている反面、これから厳しい世界に行くのだなという自覚はあります」

Q. プロ内定が決まった時に最初は誰に伝えましたか。

「まずは両親に伝えて、感謝の気持ちを言いましたね」

Q. FC岐阜への入団経緯を教えてください。

「最初に声をかけてもらったのが3年生の時で、そこで初めて岐阜から興味があるという話をコーチから聞きました。4年生になる前の1月(2017年)に、シーズンが始まる時にFC岐阜はいつも大阪にキャンプがあり、そこで呼んでもらったのですけど、僕が怪我をしてしまい参加できませんでした。その後に初めて練習参加に行ったのが7月です。7月の終わりに1週間くらい練習に参加していました。そこでは決まらなかったですけど、そこから試合にスカウトの方に来てもらって、11月の中旬くらいに内定が決まりました」

Q. 7月に練習に参加していかがでしたか。

「やはりプロというのはレベルが非常に高いですし、大学と差があるなと感じました」

Q. 1214日に行われたFC岐阜と川崎フロンターレの練習試合に出場して、ゴールも決めましたが、手応えはいかがでしたか。

「僕のやるポジションがサイドアタッカーで、僕も初めてやるポジションだったのですけど、すごく新鮮でした。攻撃でFC岐阜の特徴としてボールを持って崩すスタイルなので、そこはやっていて面白かったです」

Q. FC岐阜の大木武監督はパスサッカーが有名ですが、去年はJ218位、今年は20位、残留がギリギリの所でした。粟飯原選手がチームに加えてどういう変化を与え貢献したいですか。

「自分たちがボールを支配してゴールまで持っていくというスタイルはあるのですけど、勝てなかった試合とかは持たされている感じだと思います。ボールは持っているけど、ゴールまで行けなくて、それで自分たちのミスで失点してしまう感じだと思います。残留争いしていましたが、僕個人としてはそういうチームに見えなくて、もっと上の順位で戦えるようなチームだと思っています。僕が入って自分の特徴でもある左足のシュートとか、前への推進力とか、そういうのをどんどん発揮して、チームに貢献できたらいいなと思っています」

Q. クラブに評価されたと思う点を教えてください。

「やはり左足のシュートというのは一番に言われました。後は前線で体を貼ったり、ドリブルで強引に持っていくシーンだったり、ヘディングだったりする所が評価されたと思います」

Q. 大木監督からは何かお言葉がありましたか。

「少し雑談をしていましたけど、『頑張れよ』と声をかけてもらいました。これからだぞというのは言われました。」

Q. チームのイメージを教えてください。

「比較的に若い選手が多いので、溶け込みやすくて、皆が仲良くて雰囲気がいいチームだなと思いました」

Q. その中で昔から知っていた選手がいますか。

「同期で言ったら、中島賢星選手と宮本航汰選手は僕が中学高校の時からずっと有名だった選手なので、昔から知っていました。後は今年で引退しましたけど、難波宏明選手は昔からよく名前を聞いていました」

Q. どういう場面で内定を知らせられましたか。

「結構急でした。朝練の時にコーチから『決まったぞ』というのをその時に初めて聞いて、決まったんだとそこではあまり実感がなかったですけど、ちょっとホッとしたのは覚えています」

Q. Jリーグに対して幼い頃からの思いはありますか。

「小さい頃からの夢がプロサッカー選手になる事だったので、そこに辿り着けたというのは率直に嬉しいです」

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素敵な笑顔を見せる粟飯原

 

大学サッカー4年間、「全部が悔しかった」


Q. 近畿大からは4年ぶりのJ内定ですが、どういうお気持ちですか。

「嬉しいですけど、やはり僕だけの力じゃないです。監督、コーチ、スタッフ、チームメイト、全員誰1人欠けても僕がJリーガーになる事はなかったので、皆に感謝したいです」

Q. 松井清隆監督からは何かお言葉がありましたか。

「まずは『おめでとう』という言葉をもらいました。監督もプロのサッカー選手として活躍していたので、『厳しい世界だぞ』というのは言われました」

Q. 改めてこの大学4年間を振り返っていただいて、いかがでしたか?

「総括してみれば、本当に充実した4年間だと思います。やはり怪我もあったし、高校の頃はずっと怪我して試合に出られなくて、すごく悔しい思いをしていました。大学に来て、1年生の時は試合に出られなかったですけど、2年生からスタメンで出させてもらう事になって、自分自身もそこで成長できました。後は何回も言いますけど、チームメイトはキャラが濃いやつばかりで、最初は馴染めないかなと思ったりもしていましたけど、いいやつばかりで皆がいなければ僕はここにいる事もなかったなと思います」

Q. 4年間で特に成長した部分はどこだと思いますか。

「サッカーではメンタルが一番成長したかなと思います。高校の時は悔しい思いをしていて、そこで何かをする事ができずに終わってしまいました。大学で色々な選手がいて、そういう先輩たちの行動を見ていたら、やはり試合に出られない事に理由があると思います。そこを追求し続けて、後は練習するしかないので、自分の足りない所をしっかり見つめ直して、練習し続けた結果2年生から出させてもらえるようになって、そこでまた成長できました。一番の成長は試合に出る事だと思うので、試合に出るために、練習から意識して取り組んでいました」

Q. 大学4年間で一番印象に残った試合はありますか。

「この前の入替戦(対大阪商業大)も大分印象に残りましたけど、やはり一番は3年後期の京都産業大戦のゴールです。最終節の一個前の試合で、残留争いでした。そこで絶対勝たないといけない状況で先制されて、前半終わりに追いついて、後半の40分くらいにゴールを決めました。あそこで決められたのが本当に大きかったと思いますし、あのゴールは一番印象的でした」

Q. 一番悔しかった試合はありますか。

「負けばかりだったので、全部が悔しかったです」

Q. 大学で対戦して一番刺激を受けた選手はいますか。

「自分はフォワードでディフェンダーと対戦する機会が多いので、同期で言ったら、菊池流帆(大阪体育大・山口内定)とか、荒木隼人(関西大・広島内定)とかは強くて、上手くて、すごくクレバーな選手だなと思いました」

Q. 川崎の守田英正選手が今年で大卒ルーキーながら活躍しているのを見て何かを感じさせられましたか。

「大学でも一度対戦した事はありますし、この前も試合をしました。やはりトップの選手はとめる技術とか、蹴る技術とか、そういうのはすごい高いものを持っているし、強いメンタルも持っているし、そういう選手は上に行くんだなと感じました」

Q. 今年のキャプテン・倉持卓史(経営4)選手とはユースから大学まで7年間一緒にプレーしていましたが、どういう存在でしたか。

「卓史の存在は僕にとって大きくて、大学生活で彼がいるかいないかは大きく違っていたと思います。キャプテンとしてチームを支えてくれて、試合に出ている時も出ていない時もチームを一番に考えて行動して、彼の存在はこの近大の中ですごく大きいでした」

Q. 後輩へのメッセージを教えてください。

「一番は試合に出るために努力してほしいです。試合に出ないと評価の対象にもならない、試合に出るために自分が今できる努力を最大限にして、そこで試合に出て活躍できるような準備をしてほしいなと思います。いい選手はいっぱいいるので、そういう部分では期待しています」

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大学で一番印象に残ったゴール(2017.11.18 近畿大2:1京都産業大 -2点目)

 

苦しかったユース時代


Q. 高校の時はどういった辛い思いがありましたか。

「高校3年間で半分くらいは怪我をしていました。試合に出られない悔しさがありましたし、出たとしても途中出場が多かったので、そこでスタメンで試合に出ていない悔しさもありました。(どこを怪我しましたか)色々な部分を怪我してしまいましたけど、右足首の骨折をしましたし、左足も怪我をしていました。左足首の方は手術して、9ヶ月くらい休んでいました。(やはり辛かったですか)9ヶ月サッカーができなかった時はもう半分辞めましたね。もうプロになれないだろうなというのは思いました。筋力とかも全然戻らなくて、左足だけ筋力がすごく落ちて、色々と大変でした。(試合に出られるようになったのはいつですか)高3の8月くらいに怪我して、そこから復帰したのが大学1年の5月、そこから秋くらいまでは自分で体の調子を整えていました。自分の調子を上げるのに本当に苦労していました。(やはりその辛い経験があったからこそ今がありますね)挫折を経験していなかったらプロにはなれていないかなと思います。そういう悔しい思いをする事で成長できると思うので、成功だけじゃ成長には繋がらないし、諦めずにやってこられたのは本当に良かったなと思います」

Q. 機会があればやはりコンサドーレと対戦したいですか。

「お世話になったクラブでもあるので、すごく感謝しています。自分の成長ができた高校3年間だと思うので、挫折があって決して順風満帆の3年間ではなかったですけど、それがあって今ここにいると思います。あの3年間のコンサドーレユースの指導者とかにすごく感謝しています。でもやはりFC岐阜の選手としては負けたくないです」

Q. Jリーグで対戦してみたい選手はいますか。

「僕は札幌出身で、コンサドーレユース出身だったですけど、小学校3年生から知り合い幼馴染の進藤亮佑選手と対戦したいです。彼はコンサドーレで今年がスタメンフルで試合に出ていて、いずれはやる事になるだろうなと思います。やってみたいですね」

Q. 今まで対戦して一番刺激を受けた選手はいますか。

「今すごく有名になった選手でこの人すごいなと思ったのは、中島翔哉(プリメイラ・リーガ/ポルティモネンセSC)選手です。僕が高校1年の時に、当時中島選手が所属していた東京ヴェルディユースとの試合があって、なんてすごい選手だなと思いました。ボールタッチが繊細で、メッシを見ていたような感じで、衝撃を受けましたね」

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「幼馴染の進藤亮介選手に負けたくない」と競争心を見せる

 

目標はSAMURAI BLUE


Q. 今のプレー課題を教えてください。

「いっぱいあります。一番は相手との駆け引きが僕にはまだ足りてないと思います。フォワードはやはり駆け引きがすごく重要で、浦和レッズの興梠慎三選手とかはそういう所がうまいです。興梠選手を見習って常に相手との駆け引きを意識して、練習からやっていかないといけないと思います」

Q. 入替戦の1点目は右足だったと思いますが、利き足ではない右足も意識して練習していますか。

「右足は全然得意ではないです。左足が一番の特徴ではありますけど、分析されて、2年生の時は左足が通用していたけど、3年4年はもう分析されて左を切られる事が多かったです。そこで右足でシュートを打てたりすると、自分のプレーの幅も広がるので、これからも練習していかないといけないなと思います」

Q. 目標にしている選手を教えてください。

「有名な選手で言ったら、日本代表の大迫勇也(ブンデスリーガ/ヴェルダー・ブレーメン)選手。前線で体を張れるし、なおかつボールも失わずにパスを繋いだり、体の使い方だったりする所はすごく勉強になります」

Q. 来シーズンへの意気込みを教えてください。

「チームとしてはもっと上の順位にしたいし、個人としてもコンスタントに試合に出場してなおかつそこで結果を出して、いいシーズンを送れるように頑張りたいです」

Q. 将来の目標を教えてください。

「もちろん日本代表を目指していますし、そこを目指さないといけないと思います。そうなるにはまずはチームでしっかり出場して、なおかつ結果を出すという事はやはり1年目からしないといけないと思います」

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夢はワールドカップ





 ☆今年の漢字☆


粟飯原選手に今年を振り返っていただき、“今年の漢字”を発表してもらいました!

「耐」


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理由:「今年はいい時があまりなく、悪い時が多かったですが、本当に耐えました。入替戦も先制されて、逆転してからも2点目が決められそうなピンチは何度もありました。皆で耐えて最後は皆で勝ち取った勝利だと思います。何も後輩に残してあげられなかったですけど、残留が決まって最後に1部という舞台を残してあげられたというのは本当に耐えたなという感じです」

 

粟飯原選手、お忙しい中ありがとうございました!

今後のご健闘、キンスポ同お祈りしています。

 

【聞き手・構成:王維宇/撮影:辻大超】

 




 

 <キンスポ秘蔵写真>

①.2016.5.14 94回関西学生サッカーリーグ(前期) 第7節 近畿大4:1同志社大-2点目


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②.2017.9.16 95回関西学生サッカーリーグ(後) 第1節 近畿大2:1大阪体育大-2点目


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③.2017.11.18 95回関西学生サッカーリーグ(後) 第11 近畿大2:1京都産業大-2点目(29番)


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④.2018.12.2 第96回関西学生サッカーリーグ 1部-2部A入替戦 近畿大2:1大阪商業大-1点目


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⑤.2018.12.2 第96回関西学生サッカーリーグ 1部-2部A入替戦 近畿大2:1大阪商業大-2点目


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