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2016.11.10

世界選手権団体銀・西村拳に独占インタビュー!!

世界選手権団体銀・西村拳に独占インタビュー!!
礼、構え、極め、道、腹と書かれた銀メダルを持つ西村拳

【空手道部】10月25日〜30日
第23回世界空手道選手権@オーストリア・リンツ

世界選手権団体銀・西村拳に独占インタビュー!!


<男子団体組手決勝>
日本2ー3イラン
先鋒 西村拳0ー1Mahdi Khodabalhshi
次鋒 荒賀龍太郎7ー1Ali Fadakar
中堅 香川幸允5ー3 Sajad Ghanjzadeh
副将 飯村吏毅哉0ー8 Saeid Ahmadikaryani
大将 篠原浩人4ー5 Zabiollah Poorshab

<日本の勝ち上がり>
決勝   日本2ー3イラン   <先鋒・西村0ー1>
準決勝  日本3ー0ドイツ   <先鋒・西村2ー1>
準々決勝 日本3ー1スペイン  <先鋒・西村5ー4>
3回戦  日本3ー0カザフスタン<先鋒・西村4ー0>
2回戦  日本2ー0ウクライナ <出場なし>

第1回東京大会以来の46年ぶりの優勝は逃したが、世界王者・イラン相手に男子団体組手で大接戦を演じた日本代表。大将の篠原浩人(平成24年度卒)は、一時は2点をリード。上段蹴りをもらい逆転を許すも、同点に追いつき4ー4まで粘り、最後は上段突きを受け敗れはしたが、白熱の好ゲームとなった。
先鋒として出場した西村拳(経営3)は、準々決勝、準決勝と先鋒戦でチームを勝利にもたらしたが、決勝戦は甘くはなかった。上段突きをもらい1点リードされ、終盤に上段蹴りで逆転を狙ったが、ビデオ判定でのアピールも実らず敗れた。五輪を前に価値ある準優勝も、近大としては2人が敗れる悔しい結果に。オーストリアから帰国した西村拳に独占インタビュー。

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シニアで初の世界大会で銀メダルを獲得した西村拳

ーーー世界選手権団体準優勝おめでとうございます。
初めての世界選手権で緊張しましたが、3回戦のカザフスタン戦で起用されいい感じに勝ったので決勝まで使ってらえました。初めての世界選手権で決勝まで行ったのは、いい思い出になりました。

ーーー惜しくも敗れた決勝戦はいかがでしたか?
前を封じ後ろをキープして引き分けを狙ってくる相手から、点を取らないといけないと思って、前に出たところで突きをもらいました。結果として作戦負けでした。世界選手権で唯一の心残りです。まんまと引っかかりました。相手に逃げ回られてやりにくかったです。右の突き主体で組み立てを考えていましたが、逃げ方が日本とは違いました。中堅戦のあたりで、自分があの時勝っておけばとよぎりました。

ーーー4試合を戦いましたが、世界との差は感じましたか?
各国のエースと当たることが多かったので、そこで勝つことができ手応えがありました。世界に通じる確信が持てました。力を尽くしたら通用する、鍛え直したら1位になれると思いました。

ーーー個人での出場を逃した−75㌔級では、代表として出場した渡邊大輔選手(NPO法人日本空手松涛連盟)が初戦の2回戦で敗れましたね。
1、2、3位の選手と大輔さんが負けた相手には勝ったことがあるので歯がゆかったです。出ていればと思いました。

ーーー世界選手権で優勝は逃しましたが決勝まで勝ち上がりましたね。
東京五輪を4年後に控え、世界に向けてアピールができたと思います。シニアでは初めての世界大会で決勝に立てたことは、いい経験になりました。決勝を味わえただけでよかったです。

ーーー世界で戦って感じたことはありますか?
海外の選手はプロとして空手道の試合に出ているので、1ポイントにかける執念に違いを感じました。個人が企業とスポンサー契約を結んでいたり、国によっては勝つことで徴兵を免れたり、引退しても国が面倒を見てくれたりする場合もあります。海外の選手は生活するために、生きるために空手道をしています。

声をかけられた時に、よくプロの選手なのか、日本の大会では勝ったらいくらもらえるか聞かれたります。その時に、今は学生なのでプロではなく、日本では賞金はないないと答えますが、好きで空手道をしている自分と、生活のために空手道をしている選手とは、1ポイントへの執念が違ってきます。日本では、空手道だけでは生活できません。近畿大学の空手道部の一員として、最高の環境で練習できていますが、海外のトップ選手はプロとしてパフォーマンスを発揮するため、国際大会でもスポーツ選手専用のホテルに泊まったりしています。

2020年の東京五輪の年は、自分は25歳で学生ではないので、理解ある会社で働きながら空手道を続けようと考えています。個人の空手道家が自立できるように、少しでも競技環境が良くなればと改めて思いました。

また、フランスでは世界選手権で優勝したら街中をパレードするなど、空手道に対する世間の熱も違います。海外の空手道のトップ選手は、日本のプロ野球選手やプロサッカー選手のような存在です。プレミアリーグの試合でもフランスであるオープン・ド・パリでは、満員の客席でお客さんがブブゼラを鳴らしたり、地団駄を踏んだりと、盛り上がりが日本の試合と全然違います。

東京の次のオリンピックでも空手道が実施競技に採用されるためには、チケットの売れ行きや視聴率も大事になってくるので、そう言った日本国内の盛り上がりも大切になってくると思いました。

ーーー最後にこれからの目標を教えてください。
学生なので本分であるインカレでまず4連覇したいです。東京五輪では世界選手権と違い個人組手は3階級での実施となり敵は多いですが、そこを勝っていきたいと思っています。

西村拳(にしむら・けん)

1995年12月31日、福岡県福岡市生まれ。宮崎第一高等学校出身。長い手足を生かした突き、蹴り技だけでなく投げ、足払いなど多彩な攻撃でポイントを奪う。スピードとテクニックが武器。2015年には、全日本学生個人・団体の2冠に輝いた。東京オリンピックで初採用の空手道で金メダルを狙う。名将・木島明彦監督に「空手道界を背負う男になる」と言わしめる逸材。西村の所属する近畿大空手道部は、世界選手権4連覇のギネス記録を持つ若井敦子氏らを輩出した名門中の名門。インカレ男子団体では、ここ10年で8度優勝の常勝軍団。父の西村誠司氏は世界選手権で優勝経験を持ち元日本代表監督も務めた。最強の遺伝子を引き継ぐサラブレット。人呼んで「空手道界のプリンス」。

<主な戦績>
小学生時代:全国大会出場
2010 年:全中選抜5位
2010 年:アジアカデット-63㌔級準優勝
2012年:インターハイ個人組手優勝
2013年:国体少年組手2連覇
2014年:アジアU-21優勝
2015年:アジア選手権団体優勝
2015 年:U-21世界選手権-75㌔級準優勝
2015年:全日本学生個人団体2冠
2016年:karate1プレミアリーグ・ジャーマンオープン−75㌔級優勝、世界選手権団体準優勝