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2016.04.14

坂田怜央リオ五輪逃す・・ 卒業生の入江選手、山口選手はリオへ

坂田怜央リオ五輪逃す・・ 卒業生の入江選手、山口選手はリオへ
4月4日~10日

第92回日本選手権水泳競技大会兼第31回リオデジャネイロオリンピック競技大会代表選手選考会

@東京辰巳国際水泳場
リオ五輪出場を狙った坂田怜央(法3)は、100m自由形決勝で6位に終わり代表落ち。49秒50と準決勝からタイムが上がらず、上位4人が代表に選ばれる4×100mフリーリレーのメンバーにも届かなかった。最も代表内定が有力視された200m自由形では、予選で姿を消すなど厳しい結果に終わった。

一方、卒部生の入江陵介選手(平成23年度卒)は100m・200m背泳ぎで優勝し、背泳ぎ2種目と400mメドレーリレーの計3種目で3大会連続の代表入り。入江選手は200m背泳ぎ10連覇での代表決定。山口美咲選手(平成23年度卒)は、100m自由形で4位に入り、400mフリーリレーのメンバーとして、北京五輪以来8年ぶりの五輪出場が決まった。同じく代表入りを狙った竹村幸選手(平成23年度卒)は、100m背泳ぎで0秒06差で2位となり、惜しくも400mメドレーリレーでの出場を逃した。

リオ五輪への出場者は現役0名、卒業生2名となった。リオパラリンピックへは、3月の選考会で内定を決めた一ノ瀬メイ(経営2)が出場する。

 

坂田怜央 4年後まで忘れないように

男子100m自由形 決勝
坂田怜央(法3)  49.50  6位 リオ五輪出場ならず

「4年後まで忘れないように、下向かないで電光掲示板を見続けることしか、今の僕には出来なかった」。

坂田は前半から出遅れた。50mを6位でターンし、追い上げられずそのままフィニッシュ。「悪くはなかった。本当に実力不足だと思います」。後半の伸びを欠き、準決勝と同じ49秒50で涙を飲んだ。日本新で優勝した中村克ら上位4人がリオ五輪を決め抱き合い喜ぶ中で、坂田はただ電光掲示板を見つめ続けた。ベストタイムを0秒04更新していれば、4位でリオ五輪出場が決まっていた。
坂田の弱点が露呈した代表選考会だった。大会直前にインフルエンザにぎっくり腰。食事の好き嫌いや睡眠不足など、日頃の体調管理がたたった。本命の200m自由形は、病み上がりで体力が戻らずベストより3秒76遅い1分50秒99で予選落ち。「200mでは予選も通過できなくて、それでも諦めてくれないコーチたちとか、選手たちとかがいてくれて、本当にここまで来れたんだなと思う」。100m自由形決勝の後、涙が止まらなかった。「4年前の代表選考会で、お兄ちゃんが同じ2コースで泳いだので、同じ気持ちがすごく分かったし、そこは本当に良かったと思います」。後を追い続けた兄の大貴さんの8位を上回ったが、目標である代表入りはかなわなかった。
「4年後も絶対出たいという思いが強くなった。諦めずにあと4年、何が出来るかしっかり考えて、それをやりたいと思います」と、涙を流しながら東京五輪を目指すと宣言。3回連続で代表入りのチャンスを逃しても、五輪への思いは消えていない。パンパシ水泳の日本代表として、4×200mフリーリレーで水の怪物マイケル・フェルプスに泳ぎ勝ってから2年。スイマーとして大きな挫折を味わった。「リレーで代表を狙うはイヤなので、個人で目指して、オリンピックの決勝でどう戦うかを見据えて練習したい」。掲げる目標は高い。4年後の代表選考会は、新設される東京五輪の競泳プールで行われる。2020年4月の日本選手権で東京五輪出場を勝ち取り、8月にもう一度同じプールでセンターレーンを泳いでほしい。

坂田怜央
準決勝からタイムが上がらずリオ代表を逃した坂田

男子200m自由形 予選
坂田怜央(法3)  1:50.99 22位(予選落ち)
男子100m自由形 予選
坂田怜央(法3)  49.60  4位  準決勝進出
男子100m自由形 準決勝
坂田怜央(法3)  49.50  5位 決勝進出
男子100m自由形 決勝
坂田怜央(法3)  49.50  6位 リオ五輪出場ならず

 

入江陵介選手 代表内定も「このタイムでは世界で戦えない」

男子100m背泳ぎ 決勝
入江陵介(平成23年度卒)53.26 1位 ※リオ五輪代表決定(同種目と400mメドレーリレー)

男子200m背泳ぎ 決勝

入江陵介(平成23年度卒)1:56.30 10連覇 ※リオ五輪代表決定

入江陵介
美しいフォームで他を引き離す入江選手

「(背泳ぎの)2種目ともオリンピックに出れる権利を得えたので、ホッとしてます。また、今まで例のない10連覇(200m背泳ぎ)を達成できたことを本当にうれしく思います。自分自身の力ではなくて、いろんなスタッフの方に支えてもらって、10連覇が達成できました。」

実力通り、3種目で3大会連続の五輪出場を決めた。しかし、「オリンピックの借りは、オリンピックでは返せない」と語る入江選手にとって、本命の200m背泳ぎの記録は納得のいくものではなかった。
「このタイムでは決勝に残れるかぐらいのレベル」。持ち味のゴール直前で刺す泳ぎを見せ、150mのターンで強烈なバサロで追いついてきた金子雅紀 (筑波大大学院)をかわしたが、自身の日本記録より3秒76遅れて1分56秒30でフィニッシュ。「 タイムは10年で一を争う平凡なので、勝負は夏なのでステップアップしていきたい」。五輪出場を決め笑顔を見せつつも、険しい表情ものぞいた。
課題ははっきりしてる。「体調が優れていなくて、頭痛があって、風邪との戦いだった」。チームの中には、インフルエンザにかかる選手が出て、いつ自分がかかるかと身構えていたという。体調不良の中でも強さを発揮したが、本番では言い訳は出来ない。競泳界のレジェンド・北島康介が引退し、「康介さんが残してきたものを伝えていく必要がある」と、決意して望むリオ五輪。北島が去った日本代表で、エースとして過去2大会の借りを返し、金メダルを獲って名言を残して欲しい。

入江陵介 100表彰
200m背泳ぎで10連覇を果たした入江選手(中央)

 

山口美咲選手 2大会ぶりの五輪出場決めた!!

女子100m自由形 決勝
山口美咲(平成23年度卒)54.99 4位 ※リオ五輪代表決定(4×100mフリーリレー)

山口美咲2
2大会ぶりの五輪出場が決まり涙を流す山口選手(右端)

 

長いトンネルを抜けた。渾身の泳ぎで4着に食い込み、リレーで2大会ぶりに五輪代表に返り咲いた。同じく代表を決めた15歳の池江璃花子(淑徳巣鴨高)は笑い、26歳の山口選手は泣いた。それほど、中高生が代表入りを果たす中、ベテランの山口選手にかかるプレッシャーは大きかった。前日には、盟友の竹村幸選手が中学生に僅か0秒06差で敗れ、五輪を逃していた。やはり、タッチの差だった。前半50mを五輪圏内の4位でターン。後ろからは、五十嵐千尋(日本体育大)が迫ってくる。大混戦の中、最後はタッチの勝負へ。0秒06。奇しくも、竹村幸選手が代表を逃したタイム差で4位に入り、2大会ぶりの五輪をつかんだ。リオ五輪での日本代表の活躍は、山本貴司監督がアテネ五輪でそうであったように、ベテランの山口選手がどうチームを引っ張っていくかにかかっている。

山口美咲4
4位に食い込み代表を掴んだ山口選手

山口選手の代表決定の喜びのコメント

「8年越しのオリンピック決定で、たくさん辞めたいと思う時期もあったんですけど、本当に周りの方に支えられて、今日のこの日まで水泳を続けてきて良かったなという思いでいっぱいです。」

「2008年に初めてシニアの代表入りをして、次の年に日本新記録を出して、その後に日本選手権の予選落ちも経験して。ロンドン五輪に絶対に行かなくちゃというプレッシャーに、自分で耐えきれず、追い詰めてしまった部分もありました。ロンドン五輪が終わってから社会人になってから、水泳が好きだなという気持ちを知って、長い道のりだったんですけど、本当に自分一人ではここまでこれていないので、とても嬉しく思います。」

「2010年に代表落ちしてから、泳ぐことをしたくなくなって、プールに入るだけでなぜか震えが出てしまったり、体が拒絶反応を起こしたりしました。親にも水泳をやめたいという気持ちを伝えていました。親がオリンピックも日本新も経験したんだから、やめていいよって言ってくれて。その時に、何にも縛られてないんだなという気持ちになって。泳いでる時に、私は泳ぐのが好きなんだということに気づけました。」

「チームの中で5番やタッチ差という悔しい思いをした子がとても多くて、自分だけでもという、本当に最後はこの足が腕がもげてもいいやという思いで泳ぎました。(代表決定の瞬間は)溢れ出すものがありすぎるぐらい、いろんな思いが溢れました。」

「前の日に、(惜しくも代表を逃した)竹村選手と話していて、絶対大丈夫だからと声をかけてもらいました。やっぱり仲間の分もという気持ちは、おこがましいと思って避けていたのですが、みんなの気持ちもみんな私が背負って泳げるようにと思って泳ぎました。」

「今回は代表は若い選手がとても多いので、松本弥生選手と一緒にリレーのメンバーをまとめて、日本新記録と決勝進出というのを目標にしてやっていきたいと思います。」

 

竹村幸選手 6年ぶりにベスト更新もあと一歩及ばず

女子100m背泳ぎ 決勝
竹村幸(平成23年度卒)1:00.18(自己ベスト) 2位 リオ五輪出場ならず

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リオを逃し正座をしたまましばらく動かなかった竹村選手

「一番大きな試合。やりたいように泳ごうと思ったけど、まさかタッチで負けた。誰よりも早く準備してきて、ベストまで切れたけど、派遣標準までは切れなかった。」

リオ五輪にあと一歩届かなかった。1着でゴールし、リレーでリオ行きを決めたのは中学生スイマー・酒井夏海(さいたま市立土合中学校)。酒井とは0秒06差。スタートから抜群の浮き上がりを見せ、ベストを6年ぶりに0秒28更新も、昨年の女王は残り5メートルで抜かれ涙を飲んだ。プールから上がると、スタート台の横でじっと正座。結果を受け入れるには、時間が必要だった。寺川綾選手(平成18年度卒)が引退した昨年の日本選手権で初優勝した遅咲きのスイマーは、予選、準決勝、決勝と立て続けに中学新記録を出した伸び盛りの酒井に敗れた。
「すみませんでした」。レース後、指導を受ける西脇正人コーチを見つけると涙を流しながら謝った。西脇コーチは「泣いてもいいけど謝るな」と、涙を流す竹村選手の手を握りながら繰り返した。高校、大学の同級生の山口美咲選手とは互いに涙を流しながら抱き合った。敗れても酒井の健闘を笑顔でたたえ、握手を交わしたシーンは、多くの人の心に残った。

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力泳も0秒06差でリオ行きを逃した竹村選手

 

<大会結果と各選手コメント>

1日目 4月4日
男子400m自由形 予選
小山優麻(経営2) 3:54.70 14位 ※自己ベスト
木村匡克(経営2) 3:55.05 15位 ※自己ベスト
女子400m個人メドレー 予選
簑田佳奈(経営2) 4:52.93 23位
男子100m平泳ぎ 予選
後藤弘樹(法4)  1:01.54 16位 準決勝進出
日本雄也(経営2) 1:02.61 40位
女子400m自由形 予選
増田  葵  (経営2)    4:17.06 11位
男子100m平泳ぎ 準決勝
後藤弘樹(法4)  1:01.42 14位 ※自己ベスト
2日目 4月5日
男子200m自由形 予選
坂田怜央(法3)  1:50.99 22位
藤山敦司(経営1) 1:50.47 18位
女子200m自由形 予選
増田 葵   (経営2) 2:02.70 20位
立花沙奈(経営1) 2:08.00 42位
3日目 4月6日
女子200mバタフライ 予選
小野寺未来(経営2)2:13.99 19位

「もうちょっといける思った。3年ぶりの日本選手権でめっちゃ緊張した。」

城井麻希(経営1) 2:14.85 30位
男子100m背泳ぎ 決勝
入江陵介(平成23年度卒)53.26 1位 ※リオ五輪代表決定
4日目 4月7日
男子100m自由形 予選
坂田怜央(法3)  49.60  4位  準決勝進出
藤山敦司(経営1) 50.91  24位
女子100m自由形 予選
立花沙奈(経営1) 58.05  32位

「思い通りにならなかった。まだ1回生になったばっかりで、こういう場で戦う意識が足りなかった。」
男子200mバタフライ 予選
礒 翼 (経営2) 2:00.95 27位 ※自己ベスト

「2分割を目標にしていた。一応、高2の時のベストを割れた。春からいい練習ができていた。」
男子200m平泳ぎ 予選
後藤弘樹(法4)  2:13.29 21位

「遅いの一言に尽きる。今年は集大成なので肝に銘じて、笑って終わりたい。」
日本雄也(経営2) 2:16.60 41位
男子100m自由形 準決勝
坂田怜央(法3)  49.50  5位  ※決勝進出
女子100m背泳ぎ 決勝
竹村幸(平成23年度卒)1:00.18 2位 ※自己ベスト
5日目 4月8日
男子200m背泳ぎ 予選
常盤忠靖(経営2) 2:02.05 15位 ※準決勝進出

「隣の入江先輩は速かったです。」
姫野幹大(経営1) 2:03.15 20位

「全然ダメ。練習から記録がでてなくなかった。」
女子800m自由形 予選
増田 葵 (経営2) 8:51.95 15位

「長水に出たことがなかったので緊張した。オリンピック選手の隣で泳げていい経験になりました。」
北田 優 (経営1) 9:00.30 23位

「9分かかってしまった。これから頑張らないと。もっとメンタル的に強くならないといけない。」
男子200m背泳ぎ 準決勝
常盤忠靖(経営2) 2:00.52 9位

「ベスト付近で泳げたけど、(2分切りに)一歩届かず。一言で言えば0点。この悔しさをいつかぶつけてやろうと思います。
男子100m自由形 決勝
坂田怜央(法3)  49.50  6位
女子100m自由形 決勝
山口美咲(平成23年度卒)54.99 4位 ※リオ五輪代表決定
6日目 4月9日
男子1500m自由形 予選
木村匡克(経営2) 15:52.09 24位

「400mが良かったので、15分30秒を余裕で切れると思っていたので残念。力はついたと思うので、調子も良く、学生の大会か5月のジャパンオープンで15分30秒切りを狙いたい。」

男子200m背泳ぎ 決勝

入江陵介(平成23年度卒) 1:56.30 1位 ※リオ五輪代表決定

常盤忠靖 準決勝
男子200m平泳ぎ準決勝で9位と惜しくも決勝を逃した常盤