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2016.02.19

リオパラ選考会に向け、一ノ瀬メイが練習を公開!

リオパラ選考会に向け、一ノ瀬メイが練習を公開!
2月19日

一ノ瀬メイリオパラリンピック選考会前公開練習

@近畿大学クラブセンター 50m室内プール

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バタフライの練習をする一ノ瀬

リオデジャネイロパラリンピック出場を目指す水上競技部の一ノ瀬メイ(経営1)が、3月6日に控える代表選考会を前に、公開練習を行い、記者会見で「自分の泳ぎをして、リオの切符を掴みたい」と決意を語った。

2010年、中国・広州アジアパラに、競泳女子日本代表史上最年少の13歳で出場し50メートル自由形で銀メダルを獲得し一躍注目を集めた一ノ瀬。2012年、前回大会のロンドンパラでは、0.31秒届かず代表選考から漏れ「(伸び盛りの)高校の時だったんで泳いだら1秒更新するみたいに、泳ぐ度に記録が出る時に0.31秒足りなくて落ちたんで悔しくて。その時、リオは絶対出ると思いました」と当時を振り返る。そして、2014年、韓国・仁川アジアパラで銀メダルと銅メダルを各2個獲得し、昨夏には、グラスゴーで行われた世界パラに出場し200m個人メドレーで決勝に進出。実力をつけ世界ランキングも20位前後から13位までランクアップ。「パラリンピックが手の届く場所になり、憧れから目標になっている」と自身の成長を実感している。

昨年4月、近畿大学に入学した後は、リオパラがいよいよ1年後に迫り、メディアへの露出が増えていた。今までと全く異なる新しい環境で、水泳と向き合い、学業とも両立させる中で取材を多数受ける多忙な日々。取材を受けることで、パラ競技の普及に繋がると考える反面、まるでリオパラの代表に選ばれているかのような扱いを受けることもあり、それが辛く体調を崩したこともあった。「周りから色々言われることで、自分の声が聞こえない事が最近あったんで、一回メディアも減らして自分に集中し直したい」と年明けからは、取材を受けていなかった。

一ノ瀬は、既に、200m個人メドレーでリオ2016パラリンピック水泳競技参加標準記録を突破し、参加資格は有しているが、日本身体障がい者水泳連盟が独自に定める派遣標準記録はまだクリア出来ていない。一ノ瀬が日本代表に選出されるには、3月6日に行われる選考会において、自己ベストを4秒87縮め派遣標準記録を突破するか、後日開かれる選考委員会において、選考会での記録をもとに上位の成績を収める可能性の高い者として選出されるかである。 いずれにせよ、選考会での記録をもとに選ばれるためリオパラ出場はこのレース一発勝負。「ロンドンの時と比べて、行きたい気持ちと積んできた練習もレベルの高いものになっていると思うので自信を持って臨めると思う」と現在の心境を語った。そして、「本番に強い。逆に緊張しないといけないタイプ。全部の種目でベストを出そうという気持ちで、最後まで集中したいと思う」と、自分自身にも言い聞かせるように意気込みを語った。

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報道各社の取材に応じる一ノ瀬

また、一ノ瀬を日々指導する山本貴司監督と山本晴基コーチも取材に応じた。アテネ五輪銀メダリストの山本監督は「性格的にはすごく前向きで、世界で戦いたいという気持ちが強い。近畿大学に入学して、今まで十分にトレーニングしてきている。あとは、いつ結果として出るか。それが選考レースになれば最高。選考会では、結果ばかり考えると心配や不安が出てくる。今出来ることを精一杯やって欲しい」とエールを送った。山本コーチは「大学の体育会の中でもまれてタフになっている。選考会でベストタイムは確実に出せる力をつけている。あとは気持ち。プレッシャーの中で自分の力を出せるかどうか」と語った。

パラリンピック出場という夢をかけ、3月6日運命の代表選考レースに挑む。【桐村真弘】

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記者の質問に答える山本コーチ(左)と山本監督(右)

 




~プロフィル~

一ノ瀬メイ(経営1)

生年月日:1997年3月17日

出身:京都府京都市

出身校:京都市立紫野高等学校

日本記録を4つ持つパラスイマー。生まれつき右ひじから先がない。リオパラで決勝進出することを目標に掲げる。今シーズン5種目で7度自己ベストを更新。200m個人メドレーでは大学に入りタイムを7秒近く縮めた。一ノ瀬が近畿大学入学後、練習で使用し始めた義手を作る技術が、今後パラ水泳用だけではなく入浴時に水に強い義手として一般に使われるようになる可能性があるなど、彼女の行動は社会に大きな影響力を持つ。高校3年時には、全国高等学校英語スピーチコンテストで障害の「社会モデル」についてスピーチし優勝。昨年12月には国連70周年のシンポジウムに学生代表として登壇するなど、水泳だけでなくマルチに活躍。パラ競技の普及や振興を使命としている。東京オリンピック・パラリンピック招致の公式ビデオにも出演。『パラリンピック競技団体共同オフィス』オープン発表記者会見には、パラ選手の代表として車いすテニスの国枝慎吾選手らとともに出席した。昨年の近畿大の入学式では新入生総代として宣誓を行った。「水のプリンセス」とも呼ばれる。

<主な戦績>

2010年:アジアパラ50m自由形S9銀メダル(史上最年少の13歳で出場)

2014年:アジアパラ200m個人メドレーSM9銀メダル

2015年:世界選手権200m個人メドレーSM9決勝進出

2015年:ジャパンパラ2冠(200m個人メドレーSM9、50m自由形S9)

2015年:日本選手権2冠(200m個人メドレーSM9、50m自由形S9)




 

 

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新春スペシャル対談 空手道部・西村×水上競技部・一ノ瀬→http://kinspo.kindai.ac.jp/?m=special&id=3031

〈関連動画〉

リオパラリンピック代表選考会前公開練習・記者会見→https://www.youtube.com/watch?v=TJarSVJRCrg